プラズマで説明できます
この動画の説明には「Ball Lightning」とあります。雲の中で稲光が見える前に、画面右上から画面中央下に横切る光の玉のようなものが見えるかとおもいます。これが「Ball Lightning」だそうです。日本語では「球電光」と訳され、おおよそ「プラズマ」のことだと解釈されているようです。プラズマは非常に高熱になった場合の物質の4つ目の状態です。おそらく巨大な積乱雲で発生した雷や摩擦エネルギーで一部の温度が高温になりプラズマが発生したものと考えられます。非常にまれな現象だそうです。
幻の太陽
スキー場の山頂で撮影された動画です。幻日(太陽の横にある2つの光)と幻日環(画面を水平に横切る光の仕切り)が非常にハッキリと映っています。また薄くて見難いですがハロ(薄い円状の光の仕切り)も出ています。動画では残念ながら上と下が切れていますが、おそらくタンジェントアーク、パリーアーク、ラテラルアークも出現しているかと思います。これらは空気中の水滴や氷柱に太陽光が屈折することで現れます。動画を見る限りダイヤモンドダストが見えるので、おそらくそのおかげでこのようなハッキリとした幻日が見えたのだと思います。
やさしくないおっぱい
乳房雲です。積乱雲の底部で見られることが多い雲の形態です。この雲が見えるときは強い下降気流が発生している証拠となります。天気が悪くなる前兆であり、場合によってはこの雲が出現した後に竜巻が発生したりします。
1/3も届かない
尾流雲の早送り動画です。尾流雲とは雲の形状分類の名称の一つです。雲から雨が落ちるも地表に雨が落ちる前に蒸発するなどすると尾を引いたような雲になります。動画では上空の風が強いためか半ばレンズ雲のようになっており、尾が地面と水平に流れておりなかなか地表に到達できないでいます。
エメラルドスプラッシュ
太陽が敢然に沈む前に緑色の光が見える現象を「Green flash(グリーンフラッシュ)」と呼びます。夕日は空気に太陽の光が散乱されて波長の長い(散乱されにくい)赤い成分の光が届くのでオレンジや赤っぽくなります。しかし空気が非常に澄んでいるなどの条件がととのえば、赤色より波長が短い緑色の光の成分も届くことができる場合があります。それがグリーンフラッシュとして見えるのです。さまざまな条件が整わないと出現しませんのでめったに見ることができませんが、日本でも観測例があります。
根っこがない虹
虹が上空にある珍しい現象です。英語では「Fire Rainbow(ファイヤーレインボー)」とされていますが、日本では「逆さ虹」などと呼ばれます。一般的には「環水平アーク(かんてんすいへいあーく)」と呼ばれることが多いかと思います。太陽が高い位置(太陽高度58°以上)にあり、光を屈折させる氷柱を多く含む薄いベールのような雲(巻雲など)がある場合に出現することがあります。日本でも比較的観測される現象です。