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大橋巨泉の「はっぱふみふみ」には本当に意味がないの?

  • 2016/09/06 11:27:43
目次
  • 1:大橋巨泉伝説のCM名文句
  • 1.1:万年筆のCM
  • 1.2:言葉に意味は無いといわれているが…
  • 1.3:ちゃんと売り文句になっているかも!
  • 1.4:別バージョンCMもあるよ

大橋巨泉伝説のCM名文句

長年テレビ界で活躍した大橋巨泉さん。

大橋巨泉さんをしのぶ会が行われ各界の著名人が大橋巨泉さんを偲びました。

巨泉さんと言えば伝説の番組11PMの印象が強いのではないでしょうか?

しかし巨泉節を存分に発揮し一斉を風靡したある「言葉」があるのをご存知でしょうか?

万年筆のCM

昭和44年に放送されたパイロット万年筆CMで放った名文句です。

「みじかびの、きゃぶりきとれば、すぎちょびれ、 すぎかきすらの、はっぱふみふみ」

なんのこっちゃ?わけのわからない言葉ですが、当時はこの言葉、特に最後の部分の「はっぱふみふみ」が流行したそうです。確かにインパクトありますよね。

言葉に意味は無いといわれているが…

この言葉、大橋巨泉さんのアドリブで、その場で思いついた言葉を短歌のようなリズムで言っただけで意味はないとされていますが、実はこの言葉結構意味があるんです。

このCMで紹介された万年筆はキャップに工夫があり、ペンのおしりにキャップを付けられることが売りでした。書かない時は短くできて、書く時はキャップでペンの長さを確保できるという商品だったようですね。

ちゃんと売り文句になっているかも!

そこでよくよく「言葉」を見てみると、なんとなく売り文句になっているようなのです。

  • みじかびの → 短めの
  • きゃぷりきとれば → キャップをとれば
  • すぎちょびれ → すぐ尾びれにつけて
  • すぐかきすらの → すぐすらすら書ける
  • はっぱふみふみ → 沢山書けるヨ

おそらくもともとはキャッチコピーがあったのだと思います。しかし、単にキャッチコピーを言っただけではインパクトを感じなかったのでしょう。

元になったキャッチコピーを弄くり、語感を真似た「短歌のようなもの」にしてCMを見る人の関心を引くようにしたのでしょう。

最後の「はっぱふみふみ」に関しては語感から「文、文章、発破、早い」などを想像させるので、ただデタラメに言った言葉ではなく、やはり万年筆の性能について寄り添った「名オノマトペ」だと思います。

別バージョンCMもあるよ

「はっぱふみふみ」にはエピソードがあり、後年の別バージョンで、「はっぱのにのに」という言葉がでてきます。

『「はっぱのにのにはよくないなぁ、やっぱりはっぱふみふみだな』といった内容のCMです。たしかに「はっぱふみふみ」の方が語感が良いように感じますね。

この巨泉節のおかげで万年筆はよく売れたようです。