錯視をみて暇をつぶそう、天井を見ているよりはマシのはず…。
目や脳の仕組みは複雑で、そして意外とおバカな面もあります。その複雑さやおバカさが合わさった時、錯視という現象が起きます。
本来はあんまり起こってほしくはないですが、楽しむ分には見えて欲しい。そんな錯視動画を集めてみました。
錯視動画たち
交互に進んでいるように見えるが…
縞々の背景の上を黄色と青の長方形が交互に移動しているように見えますよね。しかし縞々背景を取り除くと驚くことに同じスピードで進んでいることがわかります。これはフットステップ錯視と呼ばれています。
背景とのコントラストが高い方が視覚の処理スピードが速くなると考えられています。動画の場合、黄色の方が背景とのコントラストが高いのでそちらの方が先に処理され、コントラストの低い青の方が若干遅れて処理されるため、黄色が先に動き出しているようにみえてしまうのです。縞々が細かければ細かいほど錯視は起こりやすいとされています。
These yellow and blue blocks appear to move one after the other, right?
グねる
軽いトリップ映像です。動画の真ん中にある青い点に30秒から1分くらい注視してください。そして目を他に向けてください。見えているものが歪んでしまっていませんか?(稀に具合が悪くなったり、めまいがしてしまう人もいるようなので注意して遊んでください)
消えていく
中心に明滅する緑色の点に注視してください。そうすると次第に黄色い点が見えなくなっていくはずです。このような錯視は「トロクスラー効果」と呼ばれています。これは脳が情報に集中する場合に故意に周辺の情報を取り除いているためだといわれています。
誰かが見える
残像効果の一種である「補色残像」と呼ばれています。ある色を見続けると目を逸らしても、その色の補色が残像として残る現象です。
補色とは赤であれば水色(シアン)、緑であればマゼンタ、青であればイエローなど色相環の対称の色のことを言います。
動画はちょうど人の顔の色を反転させ補色にした画像を30秒間表示させています。中央の赤い+を30秒見続けてください。30秒経つと画像はなくなり、真っ白になりますが、人の顔が残像として残っているはずです。これは誰でしょうかね?多分あの方です。
こちらは建物のバージョンです。中央の黒い点を見続けてください。最後に表示されるモノクロ画像に色が付いたように見えるはずです。
こういう仕組み
一時期はやった女性が回転する動画です。ある人は右まわりに、ある人は左回りに見えるという不思議な動画でした。いったいなぜそのようなことになるのかを説明した動画でです。手足と境目に線を描き込み、右回りと左回りの両方を証明しています。つまり情報が足りないので輪郭のみで回転方向を判断せざるを得なかったため、人によって回転方向が異なって見えるのです。
いつの間にか円が現れる
錯視というとちょっと違うかもしれませんが、不思議な動画です。最初、大きな円の中を点が線に沿って上下動しています。だんだん線が増えていくと点同士の動きがなめらかに連携しして図形が動いているようにみえてこないでしょうか?最終的には大きな円の1/4くらいの大きさの円が回っているように見えてきます。単純な動きしかしていないものが連携すると複雑な動きになるという例ですね・。
おまけ
じつはネコも錯視があるようなのです。必死になにかを捕まえようとしていますね。
ネコちゃんが見ていたのはこの錯視画像です。円環上のハイコントラストの規則的な図ですが、グネグネと各円が回っているようにみえないでしょうか?ネコちゃんにもおそらく動いて見えるために捕まえようとしているのだと思われます。