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情報を表示するスマートミラー?RaspberryPiを使ったハックが興味深い!!

  • 2017/03/23 11:24:50
目次
  • 1:スマートミラーを作ったよ
  • 2:RaspberryPiとは?
  • 3:スマートミラーの作成手順?
  • 3.1:ミラーを用意
  • 3.2:液晶ディスプレイを用意
  • 3.3:液晶ディスプレイのベゼルをはがす
  • 3.4:枠を作成する
  • 3.5:ミラーの大きさ合わせ
  • 3.6:ミラーをアセンブリする
  • 3.7:テスト表示
  • 3.8:RaspberryPiのインストール
  • 3.9:完成!!
  • 3.10:まとめ

スマートミラーを作ったよ

The results!

鏡に時計や天気などの情報が表示されています。新たなスマートデバイスでしょうか?

いいえ、これはRaspberryPiを使用したハックです。

RaspberryPiとは?

RaspberryPiは日本でも5000円程度で買うことのできる名刺サイズの小型パソコンです。LinuxやWindowsが動作できます。

小さいからと言ってスペックが低すぎるということはなく、メモリも1GBありCPUも最新のスマートフォンなどと比べても遜色はありません。

またブルートゥースやwifiクライアントが搭載されていおりネットワークへの接続も容易です。

さらにGPIOという汎用入出力ピンが備えられており、センサーの値を読み込んだり、モーターを制御したりする電子工作にもうってつけです。

このように非常に使えるデバイスなのでRaspberryPiは世界中でとても人気があります。

スマートミラーの作成手順?

ミラーを用意

最初にミラーを用意します。のちのち情報投影には液晶ディスプレイを使うのでその画面サイズと同じミラーが必要です。

たいていのミラーは予想に反してガラス製ではなくアクリルなどのプラスチック状素材でできていることに気が付いたそうで、おそらく自分でサイズを合わせるためにカットすることは難しくないだろうとのことです。

ですので液晶サイズよりも少し大き目なミラーを用意した方がぴったりと合わせることができるかもしれません。

The mirror

液晶ディスプレイを用意

液晶ディスプレイはBenQのものにしたようです。作成者が用意したディスプレイはBenQ GL2760H 27インチ(日本ではGL2760HMか)のようです。BenQのディスプレイはとても安価です。日本でも27インチ前後で20000円ほどで購入できます。

The mirror and the monitor behind it

液晶ディスプレイのベゼルをはがす

スマートミラーに必要なのは画面部分だけなので、不必要なベゼルなどははがしていきます。

Removing the bezel

裏面もはがしていきます。細かい配線があるそうで気を付けないと切断してしまう危険があるそうです。裏面をはがすときは慎重にゆっくりやるのがコツだとのことです。

Showing the guts of the monitor

画質調整コントローラーが付いていて、配線も細いですね。気を付けてください。

Being careful with that thin monitor control wiring

すべてのベゼルを取り除いた状態です。

The monitor exposed

枠を作成する

木材を使用してディスプレイを収める箱を作成していきます。木材は先ほど裸にした液晶ディスプレイに位置合わせして、クランプで抑えぴったりと合うようにねじ止めしたそうです。

Building the case

今度は枠です。最初は木材がすぐ折れてしまったそうで、ホームセンターで店員さんに聞いたところ角度支持機を進められたそうです。左奥の隅に取り付けられている装置です。これでうまく枠を作り上げることができたそうです。

Building the frame

ミラーの大きさ合わせ

最初に用意したミラーを液晶サイズに合わせるため切断します。作成者の注意ですが、この作業は非常に多くのプラスチック粉が出たそうです。吸い込むと健康によくないのでマスクをするなりしてくださいとのことです。

Cutting the mirror to size

ミラーをアセンブリする

先ほど作った枠にミラーをはめ込みます。

A flush fit

テスト表示

作業を進める前に表示テストをしておきます。ちゃんと液晶ディスプレイの光がミラーを通過して見える状態になっていますか?ミラーの種類によっては透過が芳しくないものもあるかもしれません。もしそうならミラーを買いなおす必要もあるかも。

Monitor text showing through!

RaspberryPiのインストール

スマートミラーの心臓部であるRaspberryPiを設置します。RaspberryPiはUSB給電ですが、電源の取り回しはむずかしくないでしょう。画像でも枠に電源ケーブルの抜ける穴をつくって取り回しをしています。

Raspberry Pi plugged in before cable management

ちょっと大雑把ですが最終的にはテープで止めて固定したそうです。

Cable management lol

裏面を閉じます。薄い合板の板をねじに引っ掛けるように止められるようにしました。

Adding a back to hold everything together

RaspberryPiを起動している様子です。鏡にブートシーケンスが映っているようでなんだか不思議な感じもしますね。

The raspberry pi booting sequence

完成!!

あとはRaspberryPiにて任意の情報ツールを起動させて表示させればOKです。作成者はWebサーバをインストールしWebページとして情報表示をおこなったそうです。

After building the 2/3rds of the interface

Close up of the weather.

RaspberryPiのセットアップに関しては作成者のサイトに詳しく乗っていますので参照してみてください。

Building MirrorMirror

Linuxなら導入が楽ちんですのでConkyなどの情報ツールを使うのも手です。

まとめ

簡単な工作なのであまりDIYに慣れていない人でも挑戦できそうですよね。しかも意外と実用性が高いデバイスです。

部品の中ではモニターが最も値が張りますが、RaspberryPiを含めてもおそらく3万円以下で工作できるかと思います。

最近ではRaspberryPiZeroが正式発売され、価格は1000円なので機能が限定されている用途ならそちらを使う手もあります。

RaspberryPiを使った工作は全世界的に流行していますので挑戦してみてはいかがでしょうか?