オーストラリア西オーストラリア州の州都パースでの出来事です。
トム・ドゥルーリーさんが語ってくれました。
駐車場に止めてあったトム・ドゥルーリーさんの叔父さんの車(1994年式のマツダ車)はドアロックをし忘れていました。
案の定、車上荒しに狙われてしまい、カーステレオが盗まれてしまいました。
叔父さんの友人や家族はさぞや叔父さんが気を落としているだろうと思いましたが、不思議なことにそんなことはありませんでした。
というのも、カーステレオは壊れていたのだそうです。
「ラジオも受信しなくなっていたし、CDも読み込まなくなっていた。つまりまったくのゴミだったんだよ。でも取り外すのは大変だし諦めていたんだ。カーステレオを外すには特殊な工具が必要で、私はそれは持っていなかった。カーステレオが外されたのをみて笑いがこみ上げてきたよ」
さらにどうやら車泥棒は置土産をおいて行ったようです。
フロント座席に10ドル程度の小銭が残されていたそうです。さらに探してみると車からは合計22ドル10セントが見つかったそうです。
おそらく泥棒がカーステレオを外すのに躍起になっているときにポケットなどからこぼれた小銭ではないかと思われます。
「泥棒に一言言えるなら、ありがとうと伝えたい。本来ならカーショップにいってサービス料を払ってしてもらう作業だからね。さらにお金まで置いて行くなんて。感謝はしてるけど返金はできないからね」
泥棒が間抜けなのか、叔父さんの心が広いのかわかりませんが、とにかくカーステレオが外れたことに叔父さんは喜んでいるそうです。
出典:Perth man says ‘thanks’ after thief leaves money, removes problem stereo