まずは動画をご覧ください。
おお!!キーボードなのに、ギターにしか聞こえません。このお兄さんのテクニックもさることながらどうやら使っているキーボードに秘密がありそうです。
このキーボードはROLIというイギリスのキーボードメーカが制作販売しています。ROLIは設立が2009年と新しいメーカーです。
ROLIはいくつかのキーボードを制作していますが、2016年2月に画期的なキーボードを販売しました。
それが動画でも使われている「Seaboard RISE」です。
従来のキーボードとは見た目も結構違います。鍵盤はなにやらパッドのような雰囲気。この鍵盤は「KeyWave」と名付けられています。
「Seaboard RISE」が画期的なのは、「KeyWave」ひとつひとつに「5つの操作」が行えることにあります。
ROLIの日本語ホームページの言葉を借りると
- Strike KeyWaveに触れる指の速さと強さ
- Press 最初のストライクの後にKeyWaveに与えられる持続的な圧力
- Glide KeyWave上での、またはリボンに沿った横方向の動き
- Slide KeyWave上を上下する縦方向の動き
- Lift KeyWaveから指を離す速さ
といった操作が行えるのです。
今までもキーボードにはモジュレーションホイールやピッチベンドなどがあり、音に変化を付けることは可能ではありました。
しかし「Seaboard RISE」ではすべての鍵盤に個別に5つの効果を与えることができるのです。
動画ではその機能をつかって、キーボードながらまるでギターのような演奏を行っていたわけなんですね。
日本では大体90000円〜100000円くらいで販売されているようです。MIDIコントローラとしては高額な部類ですが、非常に多彩な演奏方法が行えるとあって人気のようです。
最後にもうひとつ動画です。お兄さんがギター演奏に合わせて「Seaboard RISE」を弾く動画です。ギターのフレーズを追っていくように弾いているので、ギターの音色がどのように「Seaboard RISE」で再現されているかがわかりやすいかと思います。
このキーボードがあったら、もうギターはいらないかも。