びっくり科学実験シリーズです。
このシリーズではyoutubeなどで閲覧することのできる動画のなかで、びっくりする、面白い、感心する実験を紹介します。
今回は「象の歯磨き粉」と呼ばれる実験です。
まずは動画をご覧ください。youtubeで見つかった実験の動画3つです。
爆発的に泡が発生するびっくりな実験です。面白いですね〜。
実験に必要な物
必要なものは
- 洗剤(石鹸でもOK)
- 濃過酸化水素水(30%程度)
- ヨウ化カリウム水溶液(代わりにドライイーストでもできる)
- 食用色素
この実験の内訳
この実験のキモは酸素の発生です。
ヨウ化カリウムが触媒のような働きをして、濃過酸化水素水を分解し大量の酸素が生まれます。
この酸素が加えておいた洗剤を泡立て、爆発的な泡の吹き上がりが起こります。
ヨウ化カリウムは水溶液中でヨウ化物イオンとカリウムイオンで存在しています。
過酸化水素水の酸素原子1つががヨウ化物イオンとくっつき、さらにその酸素原子が原子同士でくっつき酸素分子(O2)になります。
反応の課程でヨウ化カリウムが失われたり、変化したりしないので、ヨウ化カリウムは触媒的な働きになります。
この反応は発熱反応(熱を出す反応)なので、噴出した泡はかなり熱くなります。
洗剤がないと泡立ちませんので、洗剤は必須です。石鹸でもOKですが洗剤のほうが泡立ちが良いかと思います。
食用色素はなくてもOKです。これは実験結果を派手にするために色を付ける役目があるだけです。加えたほうが結果が派手で綺麗になります。
この実験の注意点
濃過酸化水素水は皮膚にダメージを与えます。ひどい場合には皮膚を触媒に酸素を発生させる、つまり焼けただれます。
そのためこの実験をする場合はゴム手袋やゴーグルが必須です。間違っても素手で実験してはいけません。
また先ほども説明したとおり、この反応は熱がでます。反応によってはやけどをする可能性も全くないわけではありませんので、泡の飛び散りに注意する必要があります。
もし子供と安全に実験を行いたいなら 3〜5%の過酸化水素水に、ヨウ化カリウムの代わりのドライイーストを加えることでも反応を起こせます。
この場合、比較的ゆっくりと反応し、爆発的に泡が発生することはないですが、それでも十分面白さを感じるはずです。
後片付け
反応が収まり、泡が十分冷めたら、できるだけ大量の水と下水道に流して処理することができます。
まとめ
反応が派手で爆発的なので科学実験ショーなどでもよく行われることのある実験です。みなさんも生でみたことがあるかもしれません。
また比較的入手しやすい材料でできるため、ちゃんと注意を払えば自分でも実験を行えます。
やってみるのも面白いかもしれませんよ?