高血圧と肥満

  • 2016/08/09 14:41:42
目次
  • 1:心臓の収縮・細動脈の収縮
  • 2:ナトリウムの再吸収による体液量上昇
  • 3:その他にも
  • 4:まとめ

高血圧には遺伝的な理由や生活習慣などさまざまな要因が重なる為、高血圧患者のの9割程度は必ずしも1つの要因に絞ることはできません。

しかしながら、肥満は高血圧に対して高い関係性があることがわかっています。

それでは、なぜ肥満になると高血圧になるのでしょうか?

心臓の収縮・細動脈の収縮

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血圧を上昇させる生理活性物質が肥大した脂肪細胞から分泌されることがわかっています。

アディポサイトカインと呼ばれる生理活性物質の分泌が増大します。アディポサイトカインとはさまざまな生理活性物質の総称です。

その中で血圧上昇効果を持つ物質にアンジオテンシンシノーゲンがあります。アンジオテンシンシノーゲンがアンジオテンシンという生理活性物質の材料となります。

アンジオテンシンにはさまざまな型がありますが、特に血圧上昇効果が高いとされるのがアンジオテンシンⅡです。肥満になるとこのアンジオテンシンⅡが大量に生産されることになるのです。

アンジオテンシンⅡは心臓の収縮力を強め、細動脈を収縮させる働きがあるために血圧が上がります。

ナトリウムの再吸収による体液量上昇

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またアンジオテンシンⅡは副腎皮質にてアルドステロンというホルモンの分泌を促します。アルドステロンは腎臓でのナトリウムの再吸収を活発にするため、結果的に体液濃度を一定に保つために体液量が増えることになります。

体は体液の濃度や量を監視しています。生命維持にとってこれらのバランスがとても重要だからです。ナトリウム濃度が高めれば薄めるために体液を増やします。腎臓で水分の再吸収を行ったり、喉が乾くことで水を飲んだりすることで体液濃度を一定にしようとします。

体液が増えると血管を通る血液が増えるため、血圧が高くなってしまいます。

その他にも

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血中内に余分な脂肪が多く常在することでの動脈硬化による血圧上昇や、食事量が多いことで、塩分摂取の絶対的な量が多くなることなどがあります。

まとめ

血圧が高い状態が続くと、血管が傷つきやすくなり動脈瘤の原因になったり、心筋梗塞、脳卒中、脳梗塞、腎不全などの重大な疾病の原因になります。

肥満を解消すると必ず血圧が下がるわけではありませんが、少なくともアンジオテンシンⅡの分泌が少なくなる可能性が高いので、血圧を下げるにはやはり肥満解消が必要になることには変わりありません。

肥満は高血圧だけでなく、脂肪肝、糖尿病、脂質異常症などにもつなりますので、できるだけ早く解消することをおすすめします。