飛蚊症とは?飛蚊症は治療できる?飛蚊症は怖い症状?

目次
  • 1:飛蚊症とは
  • 1.1:飛蚊症と硝子体(しょうしたい)
  • 1.2:硝子体の質感
  • 1.3:飛蚊症はなんで真ん中に見えるのか?
  • 2:飛蚊症が現れる原因
  • 2.1:後部硝子体剥離が原因の飛蚊症
  • 2.2:網膜裂孔が原因の飛蚊症
  • 2.3:糖尿病と飛蚊症
  • 3:飛蚊症は直せるのか?
  • 3.1:飛蚊症の手術
  • 3.2:飛蚊症を目的としたレーザー手術は?
  • 3.3:飛蚊症のレーザー手術の動画
  • 4:まとめ

飛蚊症とは

明るいところなどで、チラチラと糸くずのようなものが見えることがあるかもしれません。その糸くずみたいなものが飛蚊症と呼ばれるものです。

チラチラする糸くず状のものは、視線に付いてきて、ちょうど見ようとしているものの上にかぶさるようになることがあります。

目に入ったゴミ?

いいえ。これは目玉の内部で発生した症状が原因で見えるものです。

飛蚊症と硝子体(しょうしたい)

飛蚊症は硝子体という目の組織が関係しています。

硝子(ガラス)と書くので、硬い成分かと思いきや、例えるなら卵の白身のような質感をしています(白身より透明度は高いです)。

99%は水分で、形態を保つのに繊維質が含まれています。

硝子体の質感

硝子体がどんなものなのかの動画です。飛蚊症の原因となるものも見えます。

結構流動性がありますよね。年齢若いとプルプルしてゼリー状ですが、加齢によって水っぽくなってきます。

動画が暗転するのは瞬きのためですが、まばたきするごとにゆらゆらと糸くずのようなものが浮いているのが解ると思います。

それが飛蚊症の原因となるものです。

こちらは別な動画です。こちらも硝子体が流動していることがよくわかりますよね。飛蚊症の原因となる糸くず状のものが見えています。

飛蚊症はなんで真ん中に見えるのか?

うざいことこの上ないですが、これは目の中央の方が飛蚊症を認識しやすいことが原因です。

実は視野の辺縁にも飛蚊症が見えている場合がありますが、注視しないのであまり気にならないという場合がほとんどでしょう。

どちらかというと視野の中央付近に居座っているのが飛蚊症の厄介なところです。

飛蚊症が現れる原因

飛蚊症のおおくは加齢が原因です。生理的な理由の場合、大体30代後半から40代ころに飛蚊症が見え始めることが多いようです。

しかし10代や20代でも、強度弱視などの場合で飛蚊症がある場合もあります。

飛蚊症の主な原因を下記にまとめました。

後部硝子体剥離が原因の飛蚊症

飛蚊症の原因としてもっとも多いとされています。

硝子体は繊維質が多くなった袋のようなものに包まれています。それを硝子体膜といいます。この硝子体膜は網膜とべったりくっついています

加齢などの原因で、硝子体膜が縮んでしまうことがあります。先程、硝子体は加齢で水っぽくなると言いましたが、ハリがなくなってしまうような感じです。

そうすると網膜から硝子体膜が剥がれてしまいます。

これを後部硝子体剥離といいます。

この時に硝子体膜に網膜細胞の破片が付いている場合や、硝子体膜そのものや、硝子体混濁があり、それが糸くず状や点状、もや状に見えてしまいます。

この状態は生理的な仕組みなので、病気としては認識されず積極的な治療も必要無いとされています。

網膜裂孔が原因の飛蚊症

稀に硝子体膜と網膜が強く張り付いていることがあり、硝子体膜が網膜から剥がれるときに強い力が掛かってしまい網膜に裂け目が入ってしまうことがあります。

これを網膜裂孔といいます。

そのときに飛蚊症も急激増えたり、濃くなったりすることがあります。

網膜に空いた孔の程度にもよりますが、この場合比較的大きな飛蚊症が見えることが多いようです。

裂孔によって生じた出血が硝子体に滲出してそれが飛蚊症の原因になっている場合もあります。

出血が原因の飛蚊症の場合、ペンキをぶちまけたような見え方や、モヤがかかったような見え方になる場合があります。

網膜裂孔になると、その裂けた穴に硝子体の成分が入ってしまい網膜を浮かせてしまいます。

これは網膜剥離と言われます。

Slit_lamp_photograph_showing_retinal_detachment_in_Von_Hippel-Lindau_disease_EDA08 By National Eye Institute/National Institutes of Health (http://www.nei.nih.gov/photo/eyedis/index.asp) [Public domain], via Wikimedia Commons

網膜が剥がれると正常に光を受けるとことができず視力が急激に低下したり、視野が狭くなることがあります。

また網膜の中心部分である黄斑部が剥離すると最悪の場合失明することもあります。

そのためこの状態ではできるだけ早い治療が必要です。

糖尿病と飛蚊症

糖尿病は血糖値が高い状態のままになってしまう病気です。あまり自覚症状がなく気がついた時には重症化していることもあります。

糖はタンパク質と結びつきやすい性質があります。しかし糖と結びついたタンパク質は脆くなる性質もあります。血管も主にはタンパク質で出来ており、高血糖に晒されす続けると脆くなってしまいます。

細い血管ほど脆くなりやすくなり、結果的に血管が破れたりして出血をしてしまうことがあります。

目で言うと、カメラのフィルムに相当する網膜にごく細い毛細血管が集まっています。もしこの毛細血管が高血糖が原因で脆くなり出血した場合、網膜がうまく機能しなくなる一因にもなります。

また血管が破れたりして養分や酸素がうまく送れなくなると新しい血管を作ろうとします。しかしこの新生血管は生まれたてで非常に脆いので容易に出血が繰り返されます。

網膜での出血は硝子体にも及ぶことがあります。硝子体に血が混ざる状態にです。

硝子体自体には血管が通っていないので、他の部位に比べてあまり代謝がよくありません。もし出血してもその血を吸収するのに結構な時間が掛かってしまいます。

この時硝子体に滲出した血液が見えてしまい飛蚊症となる場合があります。

一連の症状の仕組みは糖尿病性網膜症と呼ばれますが、糖尿病の数少ない自覚症状のひとつが飛蚊症でもあります。

糖尿病は中途失明原因の一位です。

もちろん飛蚊症が見えたからと言って必ず糖尿病であるわけではありませんし、飛蚊症が見えないから糖尿病は進行していないと考えるのも危険です。

出血に関しては眼底検査で診断してもらえるので、糖尿病や糖尿病の疑いがある人、気になる人は眼科で検査してもらうのがいいでしょう。

飛蚊症は直せるのか?

基本的に加齢での後部硝子体剥離が原因の場合、眼科に掛かっても「加齢ですので」と言われてしまうのがほとんどだと思います。

そのため、多くの場合では「慣れるしか無い」というのが現状です。

しかし、ネットで検索すると飛蚊症のレーザー手術に関してのサイトが多く見つかると思います。

飛蚊症の手術

レーザー手術には大きく2つあり、一つは飛蚊症の除去を第一目的にしないものです。

もし網膜裂孔、網膜剥離、糖尿病性網膜症などが原因で症状が進んでいた場合はレーザー手術を行う可能性がありますが、これは視力を低下させない、失明させないための手術であり飛蚊症除去を第一目的とした手術とはなりません。

飛蚊症を目的としたレーザー手術は?

ただ最近では飛蚊症の軽減を第一目的とした、飛蚊症の原因となる濁りや繊維質をレーザーで焼いて取り除く治療があります。

アメリカなどではそれなりに普及しているそうです。日本でも施術する病院が増えてきたようです。

費用はおおよそ片目で10万円程度〜のようです。また一回の手術でしっかりした効果が出ない場合は、数回手術をする必要もあるそうです。(その場合は2回目以降の費用がだいたい片目5万円程度)多くの場合で入院は必要なく、検査から施術完了まで1〜2時間程度で終わるようです。

またこの手術は確実に飛蚊症を取り除くわけではなく飛蚊症の軽減が目的です。飛蚊症の原因となる濁りや繊維質は完全に取り除けない場合があります。そのため思っていたよりも改善しなかった、ということもありえるかもしれません。

飛蚊症のレーザー手術の動画

実際にどのようにレーザ手術が行われているかの動画がありましたのでご覧ください。

飛蚊症を軽減するというレーザー手術を医師側の視点で撮影した動画です。

動画は英語ですが、4:45あたりからが一番わかり易いと思います。

レーザで白い濁りを焼いているのが解ると思います。レーザーが当たるとプチュンと白い濁りが破砕してしていますよね。

こちら動画は器具や仕組みの紹介です。英語ですが見ているとどんなふうに手術が行われるのかが解ると思います。

手術は高額ですが、飛蚊症はなかなか厄介なものですから、軽減できるものならしてみたい!!という方もいらっしゃると思います。

Googleで「飛蚊症 レーザー手術」と検索すると日本で施術している病院がいくつか見つかると思います。

検索してみてください。

まとめ

多くの場合、飛蚊症は加齢が原因ですから、それほど気にすることはありません。しかし中には失明につながるような重大な病気とか変わっている可能性もあります。

定期的に健康診断などで眼底検査をうけるなどすると安心かと思います。

中には飛蚊症が気になるあまり、鬱になってしまったりする人もいるそうです。

気にするなと言われても見え続ける場合は、気にせざるを得ませんよね。

あまりにつらい場合は、高額ですがレーザー手術という選択肢もあります。

ともあれ飛蚊症とはうまく付き合うことが大切ですね。