雪が降ると静かになるのはなぜなのか?

  • 2016/08/09 14:40:22
目次
  • 1:雪には隙間が沢山ある
  • 2:音は空気を伝わる
  • 3:雪の隙間に音が入る
  • 4:雪が降ると静かになるもうひとつの理由
  • 5:まとめ

雪が降るとなぜか、外が静かになりますよね。雪が降る夜の静寂は神秘的にさえ感じます。

しかし、なぜ雪が降ると静かになるのでしょうか?

雪には隙間が沢山ある

雪の最小構成物は結晶です。これは氷が幾何学的に成長したもので、普通は六角形状の平面な板のようになっています。

この雪の結晶は積み重なると、その幾何学的特性から、沢山の隙間を生みます。

雪の粒をよくみてみると、雪の結晶がお互いに絡まっているのがわかるはずです。

crystals-67792_640

これは積もった雪も同じことが言えます。雪は沢山の複雑な隙間を持っているのです。

このような雪の特性を多孔性(沢山の穴があること)などとも言います。

音は空気を伝わる

9fb2508aec287409ac24320e68201527_s

一方音は空気を伝わる粗密波です。簡単に言うと空気の振動です。

音はエネルギーですから、空気を振動させているうちにエネルギーを使い果たし、いつかは音が止んでしまいます。

大きな音ほど長く遠くに届きますが、いずれはエネルギーがなくなってしまいます。

音は遠くなるほどエネルギーが失われていきます。

近くの人に聞こえる声が、遠くにいる人に聞こえないのは、その距離を進むうちにエネルギーが減衰して空気の振動がほとんどなくなってしまうからです。

音は何かに当たると反射する性質があります。やまびこなどは反射の性質ですね。

反射を繰り返すと、それは距離を稼いでいるのと同じようなことで、いずれエネルギーが失われます。

雪の隙間に音が入る

雪には隙間が沢山あると説明しましたが、この隙間は空気があるので、当然音もこの隙間に入ってきます。

しかし、この隙間は雪の結晶の板に四方を複雑に囲まれており、入ってきた音はそれらの結晶の板に反射します。

OH98_koudainasetugen_TP_V

そしてなかなかその隙間から出て行くことができません。

反射を繰り返しているうちにエネルギーが減衰していき、ついには音が吸収されたかのような状態になってしまいます。

もちろん100%の音を吸収することはできませんが、かなりの音を減衰させることが分かっています。

雪が降ると静かになるもうひとつの理由

雪が降ると人出がすくなくなる傾向があります。特にあまり積雪しない地域では、車などの交通量が激減したりします。

普段ではあまり意識していませんが、車の騒音は意外と大きいもので、普段聞こえる騒音の主な原因だったりもします。

そのため雪が降ると車の交通量が減るため、その分いつもより騒音の元が減っている可能性もあります。

kazu92_yuki20140208-P2080112_TP_V

また道路に雪が積もると、それがクッションのような働きをして、タイヤと道路の摩擦音を減らす効果もあります。

まとめ

雪には沢山の隙間があり、その隙間が音を吸収してしまうというのが、雪が降ると静かになる理由なのでした。また車の交通量が減ることなども、静かな理由の一部と考えられます。

深々と降る静かな雪の夜には、雪見酒などいかがでしょうか?