蕎麦の蕎はどういう意味?

  • 2016/08/09 14:43:49
目次
  • 1:蕎麦の読み方は当て字?
  • 2:蕎の意味
  • 2.1:蕎麦の背丈は麦より大きい
  • 3:日本での「そば」の呼び方・書き方
  • 4:まとめ

蕎麦の読み方は当て字?

蕎麦は「そば」と読みますが、蕎は音読みで「きょう」「ぎょう」と読み、訓読みはありません。

ですから普通でいえば蕎麦は「きょうばく」「ぎょうばく」などと読むのが妥当なはずです。

なぜ「そば」に蕎麦という漢字が当てられたのかまとめてみました。

蕎の意味

そもそも蕎は単独でどういった意味を持つ感じなのでしょうか?

蕎は「並んで生えている草」を表す象形文字と、「高い建物に旗が立っている」様を表す象形文字とが組み合わさった漢字で、
「背の高い植物」といったような意味になります。

蕎麦の背丈は麦より大きい

Fagopyrum esculentum0

蕎麦の草丈は130〜140cmくらいになります。麦は100cmくらいですから、蕎麦の方が幾分背が高いのです。

そのため背の高い麦=蕎麦と呼ばれるようになったようです。

蕎麦の原産は中国の雲南省ではないかと言われており、当時の中国では蕎麦は麦の一種として見られていたのかもしれませんが、じつは蕎麦はタデ科で、麦はイネ科なので別な種類の植物です。

日本での「そば」の呼び方・書き方

日本では「本草和名」(916年)という本と、『和名類聚抄』(931年)という本に曾波牟岐(そばむぎ)、久呂無木(くろむぎ)という記述が存在しています。

かなり古くから蕎麦は存在していたようですね。

また、そばの実は尖った形をしており、急な斜面を表す岨(そば・そう)と呼ぶために「そばむぎ」になったという説もあります。

くろむぎについては蕎麦の実は黒い為に「黒麦」と表しているとされます。

どうやら鎌倉時代までは「そばむぎ」「くろむぎ」と呼んでいたようですが、室町時代の辞典である「下学集」(1444年)にはすでに「蕎麦」の記述があり、「そば」と呼んでいたようです。

なぜ「むぎ」が省略されたかの経緯はわかりませんが、もしかしたらこの頃には蕎麦が麦とは違う植物だとわかってたのでしょうか?

戦国時代には「そば」は今の「蕎麦」として呼ばれ・書かれるようになっていたようですよ。

まとめ

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「続日本紀」には元正天皇が、蕎麦を凶作時の救済作物として作付を奨励していたという記述があります。すでに奈良時代には蕎麦の栽培方法が浸透していたようです。奈良時代というと八世紀ですから相当古くから蕎麦を食べていたことがわかります。

ただ現在のような麺類としての蕎麦切りが本格的に作られるのは江戸時代に入ってからですので、当時はどのように蕎麦を食べていたかが気になるところです。

いずれにしても1000年以上前から日本人は蕎麦の実を食べていたのですね。