胡椒(こしょう)胡桃(くるみ)胡瓜(きゅうり)胡座(あぐら)胡麻(ごま)の「胡」ってどんな意味?

目次
  • 1:胡の意味とは?
  • 2:胡は遥か西方まで
  • 3:まとめ
  • 4:おまけ

胡椒(こしょう)、胡桃(くるみ)、胡瓜(きゅうり)、胡座(あぐら)、胡麻(ごま)、胡蝶蘭(こちょうらん)、胡散臭い(うさんくさい)など「胡」が付く食材や風習や物が結構沢山あります。

この「胡」とは一体どんな意味なのでしょうか?

胡の意味とは?

「胡」は「こ」「ご」「う」「えびす」とも読みます。

「胡」は「異民族」という意味があります。主には古代中国の中央政権から見た「異民族」の意味です。

中国には五胡十六国時代という時代がありました。三国志の少し後の時代、晋が東晋・西晋にわかれた時期です。

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この時、中国中央部の国とは別に、匈奴(きょうど)・鮮卑(せんぴ)・羯(ぎょう)・氐(てい)・羌(きょう)という民族がそれぞれさまざまな国を立て、中国の覇権を争っていました。

この5つの民族のことを「五胡」と呼んでいます。「5つの異民族」といったような意味ですね。

五湖はさまざまな説がありますが、おおよそモンゴル・チベット周辺の異民族を指していました。

大雑把ではありますが、「胡」はモンゴル・チベットをイメージすると良いかもしれません。

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胡は遥か西方まで

では胡椒(こしょう)、胡桃(くるみ)、胡瓜(きゅうり)などの「胡」はモンゴル・チベットの意味なのでしょうか?

これにはもう少し意味の続きがあります。

「胡」はある程度の時代まではほぼモンゴルを指す意味でしたが、シルクロードによる貿易が盛んになる唐時代には、モンゴルよりも更に西、ペルシャ地域の民族のことを「西胡」と呼ぶようになりました。

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時代が新しくなってくると、中国からヨーロッパまでのシルクロードの途中の国々をひっくるめて「胡」というような意味合いが生まれてきたのです。

そのためかいつの間にか、シルクロードを渡って入ってきた品物は「胡」の名が付くようになりました。

胡桃はアジア西部、胡椒はインド原産、胡瓜はインド北部・ヒマヤラ原産、胡座はアラビアの風習、胡麻はインド栽培種、胡蝶蘭は南アジア分布など、胡の付くものはシルクロードを渡って日本に入ってきたことがよく分かります。

まとめ

「胡」が付く食材や風習はシルクロードから渡ってきたものであることがほとんどということなんです。

遥か遠い国から運ばれてきた品々は当時の日本ではどのように受け入れられていったのでしょうね。

おまけ

ちなみに「胡散臭い」の「胡散」は「うたがわしい」を意味する「胡乱(うろん)」から派生した言葉ではないかと言われています。

古代中国が匈奴に責められた時に、住民が慌てふためいた故事から「胡乱」が生まれたとされています。また「胡」には「不審」という意味もあるとされています。

ですから「胡散臭い」はそのまま「不審だ」と言う意味になるかと思います。