職責を果たさない駄目な奴「尸位素餐」

  • 2016/08/17 15:26:56

「尸位素餐(しいそさん)」は「地位にありながら職責を全うせず、報酬を無駄にもらっている事やそういう人」を意味します。

出典は「漢書」。中国後漢の章帝の時に班固、班昭らによって編纂された前漢のことを記した歴史書です。(後漢書に対して前漢書と言われることもあります)。この書物の朱雲伝という章の一節に

「今の朝廷の大臣、上は主を匡ただすこと能あたわず、下は以て民を益する亡く、皆尸位素餐なり」

(今の大臣は主君の行いを正す為の努力もせず、民を豊かにする努力をするわけでもなく、ただ禄を食んでる)

とあります。

ただこの書物上では既に「尸位素餐」と成句になっていることもあり、初出とは言いがたい面もあります。

もともとの出典は「論衡(ろんこう)」ではないかと思われます。

尸位は人間がよりしろになって、神様の祭られている所に就くこと(神主のような意味)で、そうした人はその場から移動することはなくなるので、転じて「動かない」という意味になっています。

素餐はむさぼり食べることを意味し、「尸位素餐(しいそさん)」は「地位にありながら職責を全うせず、報酬を無駄にもらっている事やそういう人」を意味するようになっています。