老体をいたわり道を行く「安車蒲輪」

  • 2016/08/09 14:43:13

「安車蒲輪(あんしゃほりん)」は「老人をいたわり厚く遇する事」を意味します。

出典は「漢書(かんじょ)」。中国後漢の章帝の時に班固、班昭らによって編纂された前漢のことを記した歴史書です。(後漢書に対して前漢書と言われることもあります)。

この書物の伝という章に以下のような一節があります。

「安車以蒲裹輪、駕駟迎申公」
(安車をして蒲をもって輪を裹(つつ)み、駟に駕して申公を迎う)

前漢の第7代皇帝の武帝が齢八十歳を越えた高名な魯の儒者、申公を迎えるとき武帝は馬車を用意させました。

ゴムなどなかった時代、馬車の車輪は固く揺れが大きいので、揺れないよう車輪を植物のガマでつつんで仕立てた四頭立ての馬車を用意したというエピソードが「老人をいたわり厚く遇する事」を意味するようになりました。