実は治療手段やワクチンが確立されていない「ノロウイルス」

  • 2016/08/09 16:42:29
目次
  • 1:ノロウイルスとは
  • 2:ノロウイルスに感染する経路
  • 2.1:飲食物から感染する経路
  • 2.2:人から感染する経路
  • 3:ノロウイルスに感染した時の症状
  • 4:診断・治療
  • 5:予防の仕方
  • 6:まとめ

流行しているノロウイルス。感染し発病すると結構やっかいな症状がでて数日仕事、学校を休まざるえなくなります。そこで今回の記事ではノロウイルスに対しての情報を整理して認識を深めたいと思います。

ノロウイルスとは

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By Y_tambe (Y_tambe’s file) [GFDL or CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons

ノロウイルスは、ウイルス粒子は直径 30-38nmくらいでもちろん肉眼では見えません。衣服や寝具、家庭用品、家具などの表面で数週間生存できる強さを持っているウイルスです。

ノロウイルスに感染する経路

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感染はほとんどの場合「経口感染」(口にウイルスが入ることで感染)です。

飲食物から感染する経路

多くは二枚貝が感染原因とされているが研究では完全に解明されていません。

下水などからノロウイルスが生物濃縮され貝に溜まるのではないかという研究説があります。

人から感染する経路

感染者のうんちや吐瀉物にから手指を介しての感染(飛びちって空気感染となる場合もある)や、感染者が手を良く洗わずに調理した料理から感染。

ノロウイルスに感染した時の症状

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主な症状は、嘔吐・下痢・発熱。個人差はありますが、突発的で激しく辛い吐き気、激しい嘔吐や下痢、腹痛、悪寒、高熱を伴うとされます。

症状は大体1~2日で治るとされています。

免疫力の低下した老人や子供では症状が長引くことがあり、死亡した例(吐いたものを詰まらせて等の間接的な事例)もあります。

ノロウイルスは症状が消失した後も3~7日くらいは体内からウイルスが排出され続けます。

診断・治療

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普通ウイルスは増殖させて検査するのが一般的との事ですが、ノロウイルスは安全に増殖させる方法が解明されていません。

そのため検査や治療方法の研究が進まず、有効な手立ての発見が著しく遅れています。

ノロウイルスに対する有効な予防ワクチンや抗ウイルス薬も開発がなされていません。

また検査に関しても、増殖手段がない為、直接大便にいるウイルスを確認するという方法を用いたり、ELISA法(特殊なたんぱく質の量を測定することで検査する方法)やRT-PCR法(DNAを調べる方法)などが開発され用いられています。

検査方法は病院によってまちまちですし、検査自体は保険適用にならない場合がほとんどです。その為検査費用は数千円から数万円になる可能性もあります。

予防の仕方

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まずは十分な手洗いが必要です。ノロウイルスはアルコールや消毒用エタノールや逆性石鹸に耐性があります。つまりアルコールではノロウイルスは死なないということです。

手洗いの主な目的はウイルスを死滅させる目的ではなく、物理的に洗い流す目的です。

カキやお刺身など生食を扱ったまな板、包丁、食器も手洗いと同様に、よく洗い、よくすすぐことでウイルスを洗い流すのが重要です。

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またノロウイルスは一般的な殺菌方法である60度の温度で30分間処理しても感染する力がなくなりません。85度以上の温度で1分以上加熱してやっと感染しなくなります。

ですからよく火を通さないと感染する可能性があります。生焼けに注意する必要がありま。

そのためカキなどノロウイルスをもっている可能性のある貝類などは出来るだけ生食を避け、カキフライなどで中心までしっかり火を通して食べる事も予防となります。

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まとめ

ノロウイルスは結構しぶといウイルスで感染力も旺盛です。

アルコールが効かないことや逆性石鹸が効かないというのは意外と知らない人も多いのではないでしょうか?

ノロウイルスだけではないですが、手洗いがもっとも原始的ですがもっとも有効ということですね。