地震の震度についての基礎知識

  • 2016/08/24 12:57:19
目次
  • 1:震度とは
  • 2:震度の計測
  • 3:震度の概要
  • 4:緊急地震速報
  • 5:震度によるライフラインの状態

地震は震度で表すことがあります。我々も地震が起きると震度がいくつだったのかが気になるかと思います。

しかし震度とはどんな指標なのか正確に理解している人は少ないかもしれません。

震度とは

震度は地震の揺れなどの状態を表す指標です。よく地震の規模を表すマグニチュードと勘違いされることがありますが、マグニチュードは地震の規模で、震度は揺れの規模を表します。

一般にはマグニチュードが大きければ震度も大きくなる場合が多いですが、震源の条件などからマグニチュードが小さくても震度が比較的大きくなる場合や、マグニチュードが大きくても震度が比較的小さくなる場合もあります。

震度の計測

現在日本で使われている震度は気象庁震度階級と呼ばれています。名前のとおり気象庁が制定している震度指標です。

以前は体感や周囲の状況を元に推定され発表されていましたが、現在(1996年移行)では計測震度計という観測機器で自動的に震度を観測、発表しています。

現在4300箇所を超える地点で震度観測が行われています。おおよそ1つの県に50〜100程度の観測地点があります。観測機器の設置は気象庁・地方公共団体・国立研究開発法人防災科学技術研究所の3団体が主に設置を行っています。

震度観測点(全国)
http://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/intens-st/index.html

震度の概要

震度は10段階で表せられます。

現在では数値での観測のため、体感や周囲の状況を震度発表に使うことはないようですが、震度を体感・状況に照らしあわせた場合は以下のような状況になります。

震度0        揺れを体感できない
震度1 屋内で静かにしている時、わずかに揺れを感じる人がいる
震度2  屋内で静かにしている時、大半の人が揺れを感じる
震度3 屋内にいるほとんどの人が揺れを感じる
震度4 殆どの人が驚く揺れ・電灯などが大きく揺れる・置物が倒れたりする
震度5弱 多くの人が恐怖を感じる揺れ・反射的に何かに掴まりたいと思う・対策していない家具が動いたり、棚の中の食器や本が落ちたりする
震度5強 つかまり歩きでないと動くのが難しい揺れ・対策していない家具の多くが倒れたり、より多くの物が落ちる・対策のないブロック塀などが崩れる
震度6弱  立っていることが困難な揺れ・固定していない家具の大半が移動もしくは倒れる・ドアが歪みで開かなくなる・窓ガラスが割れたり、壁の一部が剥がれたりする・耐震性の低い木造家屋は傾いたり、倒れる場合もある
震度6強 立って歩くことはほぼ不可能な揺れ・固定していない家具のほとんどが倒れる・耐震性の低い木造家屋は傾き、倒れる場合が多くなる・地割れや地すべり山体崩壊などが起きる
震度7  耐震性の低い木造家屋は倒れる場合が更に多くなる・耐震性の高い木造家屋でも傾く場合がある・耐震性の低いコンクリート製建物が倒れる場合がある

※上記は気象庁発表の概要をまとめています。より詳しい概要に付いていは以下のページを参照してください

気象庁震度階級関連解説表
http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/shindo/kaisetsu.html

緊急地震速報

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震度5弱の以上の揺れが発生する可能性がある場合、緊急地震速報が発信されます。

本格的な揺れが来る前に到達する波を解析して揺れを推定する為、必ずしも正確ではない場合もありますが、身構える余裕は与えてくれるので、活用できる速報です。

現在ではテレビ・ラジオ・携帯電話などは(電波があるところで電源を入れていれば)自動で速報を受信します。

また別途アプリなどを導入することでインターネットからも速報を受信することも出来ます。

震度によるライフラインの状態

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地震が起きた時、気になるのはライフラインの状態です。日本では地震が多いので震度にあわせ対策が取られていることが多いです。

インフラ 対応 予想される被害
水道  各水道局によって対応は異なる可能性があるが、おおよそ震度4から5弱程度の揺れで安全装置が働き断水が発生する可能性がある 水道設備の破損による漏水・浸水など
電気  送電装置が保たれている限り送電する。自動的に停電する装置は各個に用意する必要がある。  電気機器の消し忘れによる火災・送電線露出による感電など
ガス  安全装置が付いているガスメータではおおよそ震度5程度の揺れを感知するとガスが遮断される安全装置が働くようになっている ガス管破損によるガス漏洩による火災・爆発、中毒など
鉄道  判断は鉄道事業者だが概ね震度4以上で、安全点検などの為一時運行見合わせを行う場合がある。問題がなければ運行再開する。  脱線・衝突など
道路  高速道路では震度5弱が発生すると通行止めが行われ、安全点検が行われる。また高速道路は救援物資輸送に使われる場合があるため全面的に使用禁止になる場合もある  衝突事故・地割れやひび割れでの事故
電話  大きな地震の場合、安否確認などで電話がかかりにくくなる状態(輻輳)が起きるため、おおよそ震度6弱程度の揺れの地震があった場合は災害伝言ダイヤルなどが提供される。 輻輳・通信途絶