体温計

下がると危険!!低体温症の症状とは?

  • 2016/08/09 14:40:10
目次
  • 1:低体温の症状
  • 1.1:〜33℃くらい(軽度)
  • 1.2:〜30℃くらい(中度)
  • 1.3:〜25℃(重度)
  • 1.4:〜20℃(重篤)
  • 1.5:20℃以下(極めて重篤)
  • 1.6:30℃ラインが危険ゾーン
  • 2:重度の低体温症からの生還例
  • 3:低体温症の対策
  • 4:低体温症の処置
  • 5:まとめ

ヒトは恒温動物で体温を持っています。ヒトの体温は大体36℃〜37℃とされています。

私達は寒いところにいたりすると体温が下がることがあります。体温が下がり続けるとどうなるのでしょうか?

低体温の症状

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非常に寒い場所に居ることで体温が下がってしまうことを「偶発性低体温症」と呼びます。

「偶発性低体温症」の場合の体温ごとの症状をまとめてみました。

ここで言う体温は「直腸温度」のことで体の中心部の温度を指します。

〜33℃くらい(軽度)

まだ意識は普通の状態。しかし体の震えがかなり大きくなる。ガタガタと震え寒さを痛烈に感じる。それでも脈拍や血流に異常はなく暖かいところに移動すれば程なく、震えが収まるレベル。処置がされればほぼ確実に助かる。

〜30℃くらい(中度)

体の熱生産機能が低下し、震えが止まってしまう。不整脈が現れたり、徐脈(脈拍がゆっくりになる)、呼吸がしにくくなるなどの症状が現れ始める。意識もだんだんと弱まっていき、幻覚などを見る場合もある。寒さを感じにくくなり保温に無関心になる。処置がされれば助かる可能性が高い。

〜25℃(重度)

心拍数が著しく下がり、心停止する寸前になる。心室細動が現れたりする。呼吸が止まりかける。意識は混濁し、幻覚・幻聴が出る。場合によっては錯乱する。内蔵機能も著しく低下してさまざまな機能障害を起こしていく。何も処置がされなければ死亡する。処置がされて助かる可能性があるが後遺症が残る可能性が高い。

〜20℃(重篤)

体が硬直して自由に動けなくなる。心停止かそれに近い状態。呼吸もほぼ止まる。意識はほとんどの場合消失。保っていても幻覚・幻聴。何も処置がされなければ死亡する。処置されても蘇生できる可能性は低い上、高い確率でなんらかの後遺症が残る。

20℃以下(極めて重篤)

ほぼ確実に心停止、呼吸停止。意識消失。死亡に近い状態。何も処置がされなければ死亡するが、処置されても蘇生できる確率は極めて低い。

30℃ラインが危険ゾーン

通常では30℃以下まで体温が下がると危険な状態と言われます。通常では30℃を下回ると死亡に至る可能性が高くなるそうです。

しかし個体差・年齢差、低体温症になった状況などの要因が重なり、重篤な状態から生還したり、軽度・中度の状態から危険な状態になったりすることがあります。

重度の低体温症からの生還例

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日本の山岳遭難者では重度の低体温症から助かった例があります。この人()はほぼ後遺症がなく退院しています。

2006年10月17日、当時35歳の会社員が兵庫県六甲山を登山中、滑落遭難。24日後に救助隊に発見されます。

発見時は意識消失、直腸温度22℃まで低下、心拍は40程度まで低下。病院搬送後心拍停止するも4時間後に心拍が戻り状態が安定。

その後の経過もよくほとんど後遺症を残さずに退院したそうです。

驚くことに、腰の骨を折り身動きが取れないために、水食料を発見までの3週間ほぼ取らなかったとのことです。

一説には低体温症で内臓機能が低下して、水・食料が不要な「冬眠」状態に近しかったのではないかと言われています。

いずれにしても非常に運の良い事例だと思います。

低体温症の対策

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低体温症というと、山や海での遭難をイメージする方も多いかと思いますが、街や屋内でも低体温症になりえます。

濡れた衣服のままでいる、酒に酔って外で寝てしまうなどで低体温症になり、死亡に至ったケースもあります。

山や海では防寒装備をしっかりすることが必要です。また初心者ならそもそも冬季の山や海に行かないというのも有効です。

海や川、湖など、水中に入る場合においては、体温が急激に下がるので相応の知識や技術が必要になります。気が付かないうちに低体温症を招く危険性があります。

また濡れたままで居ないことや、酔って寝てしまうほどに酒を飲まないのも低体温症を防ぐ方法です。

低体温症の処置

低体温症の症状はさまざまに現れるため、素人では見極めが難しいです。そのため処置の第一は医療機関への搬送です。医師の処置に委ねることが一番です。

軽度・中度の低体温症だとしても、いきなり高温で温めてしまったりすると、血流が急に心臓に負担をかけることになり、最悪の場合死亡する可能性すらあります。

医療機関に搬送するまでにできることは、なるべく動かさないようにして、まず服が濡れていれば乾いた服に替える、ベルトや締めゴムなどを緩める、毛布などでくるんで保温する、脇の下、股の間など太い血管のある場所に、ゆたんぽを当て、ゆっくりと体温回復を促す、などがあります。

まとめ

平熱から5℃程度体温がさがるとかなり危険なことが分かりましたね。

筆者も山で雨にあたり、低体温症になったことがありますが、不思議に体の震えが止まってしまい寒さに鈍感になりました。もう少し体温が下がっていたら意識も混濁していたかもしれません。

その時は避難小屋が近くにあり、暖をとることができたので助かりましたが、特に険しい山ではなく誰でも登れるような低い山でも低体温症になってしまうんだなと怖かったです。

寒い時期に山や海に行く時は低体温症に気をつけてくださいね。