無線

アルファ!ブラボー!チャーリー!暗号なの?フォネティックコードとは?

目次
  • 1:フォネティックコードで文字を伝える
  • 2:フォネティックコード表
  • 3:現場で使われているフォネティックコードを聞きたい
  • 4:日本にもフォネティックコードのような通信表がある
  • 5:まとめ

フォネティックコードで文字を伝える

フォネティックコードとは主に無線通信などでアルファベット文字や数字を単語で伝えるためのコード表です。

無線通信ではいつも良好な通信を確保できるわけではありません。時にはかなり雑音が入ったり、言葉が不明瞭になることもあります。

重要な通信の場合、聞き間違いや聞き取りが出来ない状態が起きると、重大な事故や事件につながることもあります。

そのため、通信状態がある程度悪くても、通信内容を判別できるように、聞き取りやすい単語を用いて文字を表す音声通信方法ができました。

もともとNATO(北大西洋条約機構)で使われていたコードで、広く使われたために国際基準となりました。

現在も軍隊や航空機、艦船、アマチュア無線などで使用されています。

戦争映画などで無線通信兵が「アルファ・ロメオ・タンゴ・キロ…」などと言っているセリフがありますが、あれがフォネティックコードです。爆撃や砲撃の座標指定などでは必ずと言っていいほどフォネティックコードがセリフに使われているかと思います。

フォネティックコード表

アルファベット26文字+数字9文字の35文字を表すための35単語が規定されています。

文字 使用する語 発音 カタカナ
A ALFA AL FAH アルファ
B BRAVO BRAH VOH ブラボー
C CHARLIE CHAR LEE チャーリー
D DELTA DELL TAH デルタ
E ECHO ECK OH エコー
F FOXTROT FOKS TROT フォックストロット
G GOLF GOLF ゴルフ
H HOTEL HOHTELL ホテル
I INDIA IN DEE AH インディア
J JULIETT JEW LEE ETT ジュリエット
K KILO KEY LOH キロ
L LIMA LEE MAH リマ
M MIKE MIKE マイク
N NOVEMBER NOVEN BER ノベンバー
O OSCAR OSS CAH オスカー
P PAPA PAH PAH パパ
Q QUEBEC KEH BECK ケベック
R ROMEO ROW ME OH ロメオ
S SIERRA SEE AIR RAH シエラ
T TANGO TANG GO タンゴ
U UNIFORM YOU NEE FORM ユニフォーム
V VICTOR VIK TAH ビクター
W WHISKEY WISS KEY ウィスキー
X X-RAY ECKS RAY エクスレイ
Y YANKEE YANG KEY ヤンキー
Z ZULU ZOO LOO ズール

聞き間違いやすい、BとDや、MとNなども単語で伝えると全く別に聞こえるので取り違えなくて済みますね。

非英語圏の人が発音しづらい、thやv(唇を噛んでの発音)は聞き間違いの元になるので、数字の3や5は特殊な発音が採用されており、誰でも発音しやすくなっています。

現場で使われているフォネティックコードを聞きたい

実際の現場で使われているフォネティックコードを聞きたい場合は、航空無線を聞いてみるのが良いかと思います。

航空無線は受信してもなんら悪いことはなく、航空無線の周波数帯を受信できるレシーバーがあればだれでも聞くことができます。

フォネティックコードを使う通信は聞いているとなんともかっこよく憧れてしまいます。

国土交通省のページに航空無線のフォネティックコードについてのページがありますので、興味がありましたら参照してみてください。

国土交通省 航空管制官 公式

日本にもフォネティックコードのような通信表がある

実は日本にもフォネティックコードに似たコードが存在します。日本語のあいうえおを単語で伝えるためのコードです。

和文通信表などと言われています。

文字 綴り 文字 綴り 文字 綴り 文字 綴り 文字 綴り
朝日のア いろはのイ 上野のウ 英語のエ 大阪のオ
為替のカ 切手のキ クラブのク 景色のケ 子供のコ
桜のサ 新聞のシ すずめのス 世界のセ そろばんのソ
煙草のタ 千鳥のチ つるかめのツ 手紙のテ 東京のト
名古屋のナ 日本[1]のニ 沼津のヌ ねずみのネ 野原のノ
はがきのハ 飛行機のヒ 富士山のフ 平和のヘ 保険のホ
マッチのマ 三笠のミ 無線のム 明治のメ もみじのモ
大和のヤ 弓矢のユ 吉野のヨ
ラジオのラ りんごのリ 留守居のル れんげのレ ローマのロ
わらびのワ ゐどのヰ かぎのあるヱ 尾張のヲ
おしまいのン 濁点 半濁点

こちらは昔、電報などで聞き間違いがないように確認する意味合いで使われていたものです。現在でも特定の通信ではこの和文通信表に基づいた通信をするように法律で定められています。

現在でも警察や自衛隊などでも日常的に使われている通信表です。フォネティックコードは35単語ですが、和文通信表は50音(旧字・半濁音を含む)と数字と記号で64単語になります。

数字や記号はそれそのものの発音なのでいいのですが、あいうえおは単語が多いので覚えるのが大変です。

まとめ

現在では通信インフラも高機能化してきていて、聞き取りにくい状況は段々と減ってきています。

しかし無線通信の場合は、基本的に原理は昔と変わらず、どんなに技術が発展しても電波や地形や状況の関係で通信状態は悪くなってしまうものです。

そのため、現在でもフォネティックコードのような正確に通信を行うためのアナログ的な手法が必要なのです。

フォネティックコードや和文通信表を自由に扱えるとカッコイイいいと感じるのは中二病ですよ。