やつれるほど悲しい「哀毀骨立」

  • 2016/09/03 12:04:40

「哀毀骨立(あいきこつりつ)」は「痩せこけて骨が浮き出るほど悲しむこと」を意味します。

出典は「世説新語(せせつ しんご)」。中国の南北朝時代、宋の皇族だった劉義慶(りゅう ぎけい、403年 – 444年)が後漢末から東晋までの著名人に関する逸話を集め編纂した小説集です。この書物の徳行という章に以下のような一節があります。

仲雄曰「和嶠雖備禮、神氣不損 王戎雖不備禮 而哀毀骨立 臣以和嶠生孝 王戎死孝 陛下不應憂嶠 而應憂戎」

(劉仲雄が答えた。「和嶠は礼に忠実に従っていますが、元気は一向に衰えていません。王戎は作法にこそ従っていませんが悲しみ方がひどく骨だけになっています。見る限り、和嶠は生孝を、王戎は死孝を行っており、陛下におかれては和嶠のことはご心配無用であり、むしろ王戎のほうをご心配なさるべきと思います。」)

後漢末に活躍した竹林の七賢として名高い王戎の逸話です。

父親がなくなったとき、やせ衰えるほどに悲しんだこの逸話から「哀毀骨立」は「痩せこけて骨が浮き出るほど悲しむこと」を意味するようになりました。